女性として生きる苦悩を描く「ROMA」-Netfixおすすめ映画
ROMAはネットで検索すると評価が高い。
なんでも、2019年のアカデミー賞に10部門ノミネート。さらに受賞したのは監督賞、外国語映画賞、撮影賞の3 部門とのこと。
なんだなんだと観たら、凄い。凄い映画でした。
まるで小説を読んでいるように、ひとつひとつの表現は細かく、活字ではなく映像にしたようでした。
芥川賞を取る作品を読んでいるかのごとく、これは賞を取るだろうなと思わせる挑戦的な要素が詰まっています。
って私がそんな語るほどの人物でもないけれど。それでも見ていてゾクゾクとしました。
[https://youtu.be/6BS27ngZtxg:titl
いつの時代も耐えない女性の苦悩
男女平等と言われてる昨今でも、女性が生きていく大変さは今も昔も同じ。もちろん、男性が男性がそうでないと言っている訳でなく、異なる苦悩がそれぞれにあります。
本作は1970年代のメキシコ。中流階級の白人一家とそこに住み込みで働く家政婦のクレオの日常のを映しています。
現実から逃げる男性と、大切なものを守る女性。
家政婦のクレオが付き合っていた彼との子供ができ、彼にそれを打ち明けると当初は祝福してくれたものの、それから姿を現さなくなり、家を訪ねると「本当にそれは俺の子供なのか?」と聞く彼。最終的に生まれた子供は蘇生術もむなしく亡くなりました。
しかしクレオは後に「生まれてほしくなかったの」と雇い主の妻であるソフィアに言います。彼に否定され、生まれてからの不安を持ちながら出産を迎えたクレオの苦悩は計り知れません。
幼い4人の子供を持つクレオの雇い主の妻ソフィアは医者の夫の海外出張と養育費の未払いに苦しみます。しかし、離婚することで生活が変わることを当初は不安に感じていましたが、ある時ふっきれて自分は出版社で働き、夫とは離婚することを子供たちに告げるのです。
男性の行動に傷つきながらも、守るべき家庭をしっかりと守る。
そんな女性の逞しさが描かれています。
Netfixは1ヶ月見放題なので本会員にならずとも無料で観れるので、是非お試しあれ。