「リリーの全て」世界で初めての性転換手術を受けた人物と、支えた妻
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ずっと観たいと思っていた「リリーの全て」。ようやくレンタル開始となったので早速観ました。
■映画.com情報
予告
ざっくりあらすじ
本作では、エディ・レッドメイン演ずるアイナー・ヴェイナーは風景画家。
妻は肖像画家のゲルダ・ヴェイナー。仲の良い夫婦のようにみえるが、夫のアイナーには大きな秘密があった。
ゲルダの描いていたバレリーナのモデルの代役としてアイナーはスパッツを履き、ドレスをあてたことで、彼の昔から秘めていたもう一人の自分が目覚める。
ざっくり感想
あなたのパートナーが同性愛者であったら、あなたはどうするだろうか。
別れる、精神科に連れていく、同性愛であることを認めない。。。?
私だったら、正直頭では理解していても、受け入れがたい現実から逃げることを選んでしまうと思う。同じことを「わたしはロランス」で思ったな
この映画を観終わって思ったのは
エディ・レッドメインの演技は素晴らしい。と。
アイナーが女性の時の"リリー"の時の仕草や表情は女性らしく、美しいかった。アイナーが大鏡の前で裸になり、自分の裸体を確認していたとき、まさに体を張った演技だった。彼の陰部が見えたけど、それは全くいやらしいものじゃなかった。
あと、
妻としてリリーとしてのアイナーも愛し続けた妻のゲルダも素晴らしい。
ゲルダを演じるのは、アリシア・ヴィキャンデル。正直彼女を初めて見たとき、"画家っぽさ"がなくて、可愛らしいイメージが強くて浮ついているように感じてしまった。"画家っぽい"素敵な衣装が着せられているような、人形のような。けど話が進むにつれ、彼女の演技力は置いといて、ゲルダとゆう愛に満ち溢れた女性がこの映画のメインのように思えてきた。
性同一性障害が知れ渡っていない時代で、自身の夫が女性に目覚め、男性とキスをしているのを目撃しても、夫が女性になることを後押しし続けた彼女は、なんて勇気があって、芯の強い女性なんだろう。彼女はアイナーとゆう人間を愛していたんだなと。
アイナーとゲルダは実在していました。
しかしながら、この話は史実に忠実に基づいていません。
デイヴィッド・エバーショフがアイナーとゲルダを書いたフィクション作品の「The Danish Girl」(邦題「世界で初めて女性に変身した男と、その妻の愛の物語」)をもとに映画を製作しています。
アイナーが女性に目覚める年齢は史実の年齢と映画とでは異なります。
綺麗な話すぎるなど批評がありますが、だからなんだって感じですね。これは映画ですから。
恐らく、史実通りに映画作っちゃうと、収集がつかなくなっちゃいますね。
下の写真はアイナーが40代のときの写真左と、ゲルダの作品右です。
by.【ELLE】ファッション・セレブ最新情報|エル・オンライン
左のアイナーは40代のおっさんには見えません。ほんと綺麗な方だったんですね〜。
また、史実では
最初の精巣除去手術の際、驚くべきものが体内で発見される。アイナー/リリーの腹腔内になんと未発達の卵巣の残滓があった。小柄な体、くびれたウエスト、まばらな体毛、ほんのりと隆起した胸。アイナーは男性ではあったが、女性で「も」あったことを語る証拠だった。手術後、リリーはより一層女性らしく美しくなっていった。
とあります。不思議ですね。アイナーは男性と女性の体で生まれてきたのですね。
感慨深いです。
映画の話と脱線しましたが、映画としては素敵な映画です。
書き忘れましたが、衣裳や建物の内装、そしてコペンハーゲンの景色はとっても綺麗です。とくにゲルダの着ていた衣裳は印象的で、中でも着物のような羽織は素敵な柄でした。
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