この世界の片隅に
「戦争」をテーマにした映画は数多くありますが、
この作品では全く違った、"特別感"のない当時を描いていました。
"のん"はハマり役でしたね。
予告MOVIE
公式HP
感想
主人公のすずちゃんは、絵を描くことが好きな可愛い女の子。
マイペースで、自分の結婚式でも親族の前で上着を脱いでしまったりなどかなりの天然さんだけど、悪気がないのが分かるから憎めない、そんな子。
戦争が始まってからも、広島 呉市の軍港に穏やかに集う戦艦、防空壕の中でのキス、辛い時代でありながらも、その時代を受け入れ生きる穏やかな日々が淡々と絵が枯れていて。これで終わりかと思った。
だけれど、そこは戦時の広島。つらい現実が彼女を襲います。
さらには、戦争が終わってからも続く辛さ。穏やかで前向きだった少女の面影がなくなって、廃れ、疲れ切っていきます。
現代に生きていたら彼女は普通の幸せを掴んでいただろうに。
劇場でほろほろと涙がでました。120万人がこの映画を観て、さまざまな想いを抱いたいたのでしょう。
当初は全国で63館しか上映していませんでしたが、SNSでじわじわと拡散され、私の住んでいる石川県でも、1館でしかやっていなかったのに主要な映画館でも放映されています。
「君の名は」が大ヒットで賑わっている中、 こっそり盛り上がっていました。
また、クラウドファウンディング「Makuake」でアニメの資金集めをしたことでも話題となりました。エンドロールで出資者の名前がでてきます。新しい長編アニメの作り方。
こんなに面白い日本のアニメ、こうゆう形でどんどん発信されることが増えるんだろうし、楽しみ。
ユリイカ2016年11月号 特集=こうの史代 『夕凪の街 桜の国』『この世界の片隅に』『ぼおるぺん古事記』から『日の鳥』へ
- 作者: こうの史代,片渕須直,のん,西島大介
- 出版社/メーカー: 青土社
- 発売日: 2016/10/27
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